相変わらず棚がガラガラやね。

　ひとからこういわれるのがオイラは大好き。へーっ、そんなにガラガラですか？　オイラ、もう慣れっこになりました。同業者ですら何もいわなくなりましたよ。
　いろんな物がごじゃごじゃ置いてあるお店がいいみたいですね。絵になるのですね。ほら、街の情報誌が喜ぶお店ね。なんちゃって古本屋ですよ。もちろん、ちんき堂の実体もなんちゃって古本屋ですから、なんちゃって丸出しの店作りをすればいいわけですが、そんなとこで留守番してると疲れてきますよ、だから、棚をガラガラにしてるんです。うちはご覧の通りのガラガラのアホな古本屋です、って居直ってると落ち着くのです。・・・つまり、なんちゃって隠しを狙ったガラガラなわけです。・・・・・・というのは真っ赤な嘘で、棚がガラガラの本当の理由は、第一に、お金がないから。お金があれば業者の市で買えばオシマイ。第二は、お客さんがジャカスカ本を持ってきてくれないから。そうなんです。頼みますよ。本でもポスターでも絵葉書でもパンフレットでも生写真でも・・・何でもいいから持ってきてね。
　本を売ってちょうだい・・・これがいいたかったわけです。
　きょう、Ｎさんから荷物がふたつ届いた。ありがたいことです。じーんときたな。
　最新刊の「古本パンチ！」、買ってくれましたか？　まだの人は本屋へ急げ、ってね。退屈しない面白い駄エッセー集です。